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医学部推薦入試を考える

医学部推薦入試は2016年に帝京大学が公募制推薦を導入、北里大学が指定校推薦の定員を増やすなど各大学に動きが出ています。医学部推薦入試に関しては、私立大学、国公立大学ともに条件さえクリアしていれば医学部への早期合格のチャンスが拡大します。こちらの記事も医学部推薦入試対策へのヒントにしてください。

医学部推薦入試の利用について

 「何とか医学部に合格したいという」か、本音は「あわよくば医学部に合格したい」という方向で医学部の推薦入試を考えている保護者や生徒のみなさんも多いはずです。
 確かに一般入試と比べれば倍率的には低いことも多く、指定校推薦をとれる場合は圧倒的に有利になることは否めません。昨今の一般入試の難易度の高さや現役合格率の低さ、医学部受験者の多浪化が進んでいる現実を見ると飛びつくのは当然といえるかもしれません。
 但し、学力が足りないので推薦入試を受験する場合は制度を利用して出願できたとしても、結果は不合格になるケースが多いようです。
 では、合格する生徒はどのような生徒でしょうか?答えはシンプルです。医学部に適性のある生徒だけが合格します。その適性は、「勉強が好きである。」「持続して勉強に勤しめる。」「自分の事より他人のことを考える優しさと思いやりがある。」「目的達成のために努力を惜しまない。」「コミュニケーション能力が高い。」などがあげられるでしょう。
 さらに、推薦入試の場合は専願であることが多いわけですから、当たり前ですが受験する大学をよく知っていることが必要で、志願理由もはっきりしていなくてはなりません。
 推薦入試の対策は、大学のオープンキャンパスや説明会などで情報を得ることもできますが、具体的な対策はプロメディカスのような医学部専門予備校や高校の先生に相談するとよいと思います。

国公立医学部推薦入試を考える

 国公立医学部のほとんどは公募制推薦で、高校の評定平均値が5段階評価で4.3以上という厳しい基準が課せられていることが多く、実際の試験問題の難易度も高いといえます。さらに内定を出してもセンター試験の基準をクリアしなくてはならないために一般入試と同程度の学力が必要となってきます。したがって、入学するために十分な学力があり、入学後も他の学生の模範になりうるような資質が求められているのです。
 ですから、各大学が課している受験科目をしっかりとクリアできる学力を養成しておかなければなりません。
 但し、条件さえクリアできれば、地域枠を設けている大学も増えていますから、地元の国公立医学部へ入学できるチャンスは以前と比べれば格段に増えていることも事実です。
 チャンスをものにしていくためには、特異な形式で出題されることが多い国公立医学部の推薦入試へ個別に対策していく必要があります。英文で書かれていても小論文という形式をとっている場合には、その問いに対してしっかりと論じる必要性がありますから、単純に英語ができても合格ラインに達することはできません。また、一般入試同様の記述・論述形式の学力試験を課す大学の場合は、難易度の高い記述・論述問題で加点するコツを身につけなくてはなりません。また、面接を課されるケースがほとんどですから、志願理由も含めてしっかりと対応できるように訓練が必要です。

私立医学部推薦入試を考える

 私立医学部の場合は、指定校推薦、公募制推薦、AO入試の利用が考えられます。まず、指定校推薦に関しては、一般入試と比べれば圧倒的に倍率面などで有利に働きます。公募制推薦も指定校推薦入試ほどではないにしても倍率面に関して有利であることに変わりはありません。但し、私立医学部の場合は例え内部進学の場合であっても競争が激しく、指定校推薦でも一定の倍率が存在することから基礎学力の充実は大前提といえます。
 推薦入試といえども、ほとんどの私立医学部で英語、数学、理科の基礎学力を試されるので、高校の教科書レベルはクリアしておく必要があります。難易度は大学によっても異なりますが、センター試験で75%程度の得点力は要求されていると思います。推薦入試の場合は、過去の問題を開示していないケースも多いので対策が大変でしょうが、原則、マークシートや記号選択の大学は少ないので、基礎的な内容を記述できちんと書ける訓練が必要となります。
 したがって、基本的な英単語や文法・語法、理科の定義や典型例題、数学の基本公式や典型的な解放に関しては十分な訓練と定着が必要です。基礎学力試験を課している大学の場合、その得点で順位が決まることがほとんどでしょうから、学力が不足しているケースではどんなに面接や小論文で頑張っても逆転は難しいと思います。さらに、国公立大学と比べれば私立医学部の場合、生徒一人一人に対する指導は丁寧ですから、6年間過ごすことになる大学への理解は必要不可欠になります。どうして、その大学の医学部でなくてはならないのかを自分の言葉でしっかりと伝えられるようにしておきたいところです。国公立医学部以上に専門的なアドバイスが必要な私立医学部の推薦入試には情報量の問題からも医学部専門予備校の利用をお勧めします。

(初出 旺文社パスナビ 2012.9.1)

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