医学部受験ナビゲーター

医学部受験、新年度のスタート

医学部受験を迎えるみなさんへ

 いよいよ、医学部受験も新年度がスタートします。昨今の医学部人気は右肩上がりです。国公立大学医学部も私立大学医学部も倍率難易度ともに高い傾向が続きます。最難関の医学部受験を乗り切って、晴れて合格をするためにはどうしたらよいかを学力レベル別に学習法をご案内していきます。尚、データは前年度の10月、11月の模擬試験の偏差値の平均を利用していきます。マーク型、記述型を両方受験していればその平均、どちらかしか受験していなければ、片方だけでも問題はありません。おおよその目安をつけて判断してみてください。

1 偏差値55以下の科目について

 偏差値55以下からの受験となる場合は、基礎力が相当に欠如しているケースにあたります。このレベルに関してはそもそも教科書レベルが理解できていません。大学入試の内容は高校入試などと比べて1回2回で定着するということは難しい分野も多いのです。まず、時間をかけてしっかりと頭を働かせないと定着することが困難であるということを前提としてください。偏差値50以下の生徒さんたちに多いのが何とかなるのではないかという中途半端な概念があったり、極端に自分はできないという自覚があったりと受験勉強に向かっていく段階でメンタル的に受験の準備ができていないことが多いのです。したがって、受験勉強に対して、まずは真摯に向っていくという姿勢を貫く決心をしてください。苦しいかもしれませんが、基礎的な内容を繰り返し行い、少なくとも3回、できれば5~6回程度は同じ問題集やテキストを繰り返してください。受験勉強に対する準備運動を急いで行う必要があるので、4月から7月までは我慢して訓練してください。悩んだり、考えたりすることもあると思いますが、そもそも知識の絶対量が少なすぎますから、とにかく手を動かして勉強に励んでください。今レベルは基礎力が定着をするまでは時間がかかるのですから、焦らずに取り組んでください。

2 偏差値55から60の科目について

 このレベルの場合、受験勉強そのものを遂行する基礎レベルは整っているケースが多いのですが、なぜかもう少しのところが伸びないということで悩んでいるかもしれません。そんな時は真面目すぎる学習法を少しだけ見直してください。基礎的な内容であっても心配なので確認のための勉強をしてしまうこともあるでしょうが、できればもう既に理解できている内容、定着している内容に関しては、思い切って初見の問題をどんどん解いていくという姿勢に切り替えてください。同じ問題集などを繰り返すことは大切ですが、受験の本番では初見の内容を思考して解き、正解し続けなければなりません。したがって、異なった問題集などを用意して、どんどん応用力を身に着けていくことが大切です。安心型学習から思考型学習への脱皮が課題と言えます。昨今の処理能力の高さを競う医学部入試の傾向を考えると締め切りを設けつつ、初見の問題にチャレンジし続けることが大切になります。4月から7月までの訓練を行い、次のステップへ進むように頑張ってください。

3 偏差値60以上の科目について

 このレベルであれば、ほぼ基礎力は定着していますから、後は知識のムラを徹底的に排除しながら、思考力を高めていくことになります。具体的には問題集のレベルの高い部分のみを使用しながら、対処できる場合には過去の医学部の入試問題にもチャレンジしてみてください。それと思考力を高めるわけですから、解けない問題に対してはすぐに解答解説を確認するということはせずに自分で回答が出るまで格闘してください。これは先生に質問する場合なども一緒で考え抜いてから質問をしてください。自分なりに答案の形を作れるようにしていく段階にいますから、じっくりと取り組んで構いません。演習中心の学習をしつつ、知識の不足をチェックしていく姿勢で大丈夫です。4月から7月は総合偏差値で60以上であればどんどん同様に演習を行い、苦手科目がある場合はそちらに時間をまわすように工夫していけばよいでしょう。合格まであと少しのレベルにいるわけですから、自らの学習リズムを崩さないように頑張ってください。

(初出 旺文社パスナビ 2013.4.1)
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